【新唐人2013年06月21日付ニュース】台湾と中国大陸の間のサービス貿易協定が21日に締結されました。サービス産業の相互の市場開放、進出を促すこの協定に対し、台湾の美容業界が反発を見せています。大陸の低価格競争によって台湾の市場が乱され、業界で働く30万人の生計が影響を受けかねないと警戒しています。
こちらは台湾中部に位置する雲林県の美容院です。いつも通りお客さんと会話を弾ませる経営者の女性。しかし最近、台湾美容業界に対する中国資本導入政策に疑問を感じています。
雲林県の美容院 経営者
「自分の技術には自信がありますが、彼らが安値競争を仕掛けてきたら、多少なりとも影響を受けるでしょう」
美容師
「大陸人が来て開業するのは嫌です。今でも競争が激しいですから」
個人経営の美容院はやはり不安を感じているようです。一方、美容チェーン店の経営者で、台北市美容労働組合理事長を務める許景然さんも、意見聴取もしないまま政策を決めた政府に不満をぶつけます。
台北市女子美容商業同業労働組合 許景然理事長
「大陸にチェーンシステムや大型美容院ができたのは、台湾の専門技術者が指導した結果です。今 彼らは大金を持って、横柄な態度で台湾市場を奪おうとしています。我々にとっては必要ないことです。台湾はこの分野を大きくする能力を持っています」
先日、許理事長は美容チェーン店の経営者複数人を引きつれ立法院に赴き、陳情を行いました。経済部が中国資本に対して600万台湾ドルの投資下限を設けたことに対し、これでは品質の保証が全くできないと指摘します。
台北市女子美容商業同業労働組合 許景然理事長
「中国大陸ではほとんどが足裏マッサージや全身マッサージの類です。彼らが台湾に来たら、台湾の美容院も昔に戻り、風俗のように思われるでしょう」
美容業界で30年間奮闘し、美容チェーン店を築いてきた許さんは、台湾は人材育成管理システムが整っており、今必要なのは世界と歩調を合わせることであって、台湾の美容業界にダメージを与える中国資本の導入ではないと話します。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/06/17/atext915872.html (中国語)
(翻訳/杜 編集/佐藤・坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)





















